幼稚園の先生や保育園などの先生になりたいけど、歌があまり得意ではないし、音痴でもなれるのかな…など、幼稚園教諭や保育士の資格取得を目指している方の中には、不安を抱えている人もいるのではないでしょうか。
今回は、音痴でも幼稚園や保育園の先生になることはできるのか、幼稚園教諭の教員免許や保育士資格を取得することができるのかについて、お話していきたいと思います。
幼稚園教諭や保育士資格はどうやって取得するの?
幼稚園の先生になるには、幼稚園教諭免許状の「専修・1種・2種」のいずれかを取得しなくてはなりません。先生としての仕事内容は変わりませんが、取得の過程がそれぞれ違います。
『専修免許状』
大学の幼稚園教諭養成過程を経て所定の課程を修了し、その後、大学院を経て卒業すること。
『1種免許状』
大学の幼稚園教諭養成過程を経て所定の課程を修了し、卒業すること。
『2種免許状』
短大や文部科学省が認定している専門学校の幼稚園教諭養成過程を経て所定の課程を修了し、卒業すること。もしくは、保育士としての実務経験が3年以上ある場合は、幼稚園教員資格認定試験を受け、合格すること。
そして保育士になるには、保育士資格を取得しなくてはなりません。
『保育士資格』
厚生労働大臣が認定している保育士養成学校(通学制・通信制ともに可)で所定の課程を修了し卒業すること。
もしくは、保育関連の学校で全く学んだことがなくても、児童福祉施設で5年以上の勤務、総勤務時間が7.200時間以上、児童の保護に従事していれば、保育士資格の受験ができるので、受験し合格していること。
幼稚園教諭・保育士資格ともに、1部(受験合格)を除き、学校で所定の課程を学び卒業することで、幼稚園や保育園、その他児童福祉施設にて、先生になることができるのです。
音痴でも幼稚園教諭や保育士資格は取得できる?
先ほど学校で所定の課程を学び卒業することで、先生になれると説明しましたが、卒業しないことには先生になることはできないですよね。
しかし幼稚園の先生や保育士は音楽の先生ではないので、例え音痴だとしても取得することは可能です。
大切なのは、音楽を楽しんでいるかどうかです。
周りにはピアノを弾き、正しい音程で歌うことができる人もいると思いますが、そのことに劣等感を覚える必要はなく、楽しんでいることが大切です。
先生になった際、子どもたちの中には音楽が苦手な子やみんなとお歌を歌うことが苦手な子、歌うことが恥ずかしい子もいるでしょう。そんな時、「先生も苦手なんだ」など伝えて寄り添うことも出来ますし、そんな子どもたちの理解もより深くできますよね。
幼稚園の先生や保育士に必要なのは、音楽の正しい音程を教えることや上手く歌うことではなく、音楽の楽しさやみんなで歌うことの楽しさを伝えることなのです。
保育士資格でいえば、実技試験では3つの要素のうち任意で2つを選ぶことができるため、苦手な音楽を避け残りの2つを選択し、合格すれば保育士になることができます。
合格したということは、保育士として適切なレベルを認められたということなので、自信を持っていいのです。
音痴だから子どもたちと歌うのが心配?
無事幼稚園教諭や保育士になれたとしても、音痴なのは変わりないし、子どもたちとお歌を歌うことや音楽を楽しむことは、避けることができません。
自分が音痴だと認識していると子どもたちと歌うことやお手本として歌うことなどとても不安ですよね。
先ほどもお伝えしましたが、決して上手く歌う必要はないのです。
もちろん、上手いに超したことはありませんが、幼児教育ではあくまで音楽を楽しむこと、楽しいものであることが重要なのです。ですので、自分が音痴だからと自信がなく、自信なさげに歌うことや苦手意識から縮こまってしまっていたり、声が小さくなってしまうことの方が大問題です。
『子どもたちと一緒に楽しむ』この姿勢が大切で、子どもたちも先生が楽しそうだと嬉しいしそれだけで楽しいのです。
世の中には同じような悩みを抱えている先生たちはたくさんいます、音楽が得意であることが必須ではないので当然です。
しかし悩みは尽きないものですので、少しでも悩みが減るように、もっともっと楽しむために、音痴を改善できるように練習はしていきましょう。
以上ここまで、音痴でも幼稚園教諭や保育士にはなれるのかをご紹介させていただきました。1番大切なものを見失わず、音痴でも全身で音楽を楽しんで、先生を目指してくださいね。