自分ってもしかして音痴かも?
また、周りから音痴だよと言われて初めて気づく方もいるのではないのでしょうか。
そういう状況になって気になるのは、そもそも音痴ってどういうメカニズムなのかということです。
この記事では、音痴の具体的なメカニズムについて解説していきたいと思います。
人はどうやって、音程を合わせているのか?
人がどうやって音程を合わせて歌っているのか知っていますか?
まずは、音程を合わせるメカニズムをみていきましょう。
人は、音楽のメロディを聴いた時、脳にある音の高さ一覧表の中から、どの音なのかを探してきます。
そして、その音と自分が出す声の音と一致するものを、声として出しています。
声に出した時、メロディと同じ音になっているか、それともはずれているかを感じ取り、修正をしていきます。
修正がなければ、これで良いんだなという経験が蓄積されていきます。
この一連の流れが、人間が音程を合わせていくメカニズムです。
音程を合わせるメカニズムが分かれば、音痴になるメカニズムが容易に分かります。
というのも、この音程を合わせるメカニズムのどこかがおかしいから音痴なんです。
先ほどの音程を合わせるメカニズムで、問題が起きるところは以下のポイントです。
- 脳の中で音の高さがきちんと読み取れていない
- 自分の発する声がメロディの音を再現できていない
- メロディと自分の声が合っているか分からず、修正できない
これらのどれかが直れば、音痴は解消されます。
では、どうやって音痴を解消すれば良いのでしょうか?
音痴を直すには、合わせる経験が大事
いずれも、音程を合わせるメカニズム内での問題なので、音程が自分の声と合えば音痴は治ります。
音程を合わせる方法は、
- カラオケの採点機能を使う
- 他の人に合っているかどうか見てもらう
が最適です。
カラオケの採点機能を使う
カラオケには音程バーがついています。
この音程バーに出している声が一致すれば、色がついたりするなど、音程が合っていることが分かります。
また、他人に音程が合っているかどうかチェックしてもらうのも良い方法です。
この場合は親しい友達やバンド仲間、音楽教室の先生などが良いでしょう。
いずれも大切なのは、「音程が自分の声と一致するというのはこういう感じ」というのが分かる経験が積めることです。
聞こえてくる音と自分の声を一致させる作業を繰り返し、「ぴったり合っているというのはこういう状況」という経験が蓄積されれば、自然に音痴は直っていくのです。
特に、もともと聴こえてくる音程の高さが分からない人(音痴に気づいていない人)は、「音程が合っている状態」が全く分かっていないです。
とすれば、経験して分かってくることで音痴はみるみる改善していくのです。
余談ですが、赤ちゃんや幼児などは結構調子を外して歌っているのを見かけませんか?
これは、まだ音程を合わせるというのが発展途上のレベルなのです。
歌が上手いアーティストだって、赤ちゃんの頃は調子を外しているはずなのです。
そう考えると、音程を合わせるというのは、経験に基づいて発達していくのが分かります。
そして、いかに音痴というのは後天的なもので、直せるものかが分かります。
以上、音痴のメカニズムについて紹介していきました。
音痴は音程を合わせる流れがおかしくなるメカニズムです。
でも、そのメカニズムは改善することが可能なので、この機会にぜひ音痴を直して歌をうまく歌えるようになりましょう!